名刺DXプロジェクト「渡さない名刺 “UNICA(ユニカ)“」から始まるID事業構想の本格化

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Published in
Mar 12, 2021

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先日のプレスリリースよりプロダクト詳細や事業計画を進めてきた「名刺DX化プロジェクト」が 社内でのベータ版開発・運用と外部パートナーへの試験導入・ヒアリングを経て、”UNICA(ユニカ)” として正式にプロダクト開発を開始したことをお知らせ致します。

リリース詳細:“名刺は「配る」ものから「かざす」ものへ!副業・兼業時代、複数名刺の一括管理でコストを削減。ブロックチェーン技術による名刺DX化の実証実験開始。NFC技術×ブロックチェーンによって、新しいデータ基盤のID(Di-DaaS)を提供。手軽・安全・環境配慮を実現。”
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000057290.html

“UNICA” の仕組み・生まれた背景

”UNICA” は従来の紙による名刺での様々な不都合や非効率を解消することを目的とし、ブロックチェーン技術とNFC(近距離無線通信)搭載のデジタル名刺とその管理システムです。

お手持ちのスマホを名刺にかざすことで自身/相手の情報を送受信し、リアルタイムにデータベースでの情報管理が可能となり、CRM・デジタルマーケティングにも応用できるデータ活用プラットフォームを構築します。

名刺が持つ運用上の課題

✓渡し手: (副業時代など)複数の名刺を持つ必要がある
✓貰い手: 紙で受け取った名刺を管理する手間がかかる
✓管理者(企業):データベースとして名刺情報の集約に手間/コストがかかる

名刺には上記のような運用上の課題点はありつつも、それに変わる代替案がまだ世の中に存在していないと我々は考えています。名刺のスキャンやデータ保存の技術・サービスによって名刺の管理・運用の利便性は大きく向上しましたが、依然として「管理コスト・マーケティングへの有効利用」などについては大きな課題が残っています。

特にコスト面の課題は解決が急務

「名刺にかかるコスト」は印刷費用は当然ながら、受け取った名刺の持ち帰り/スキャン/収納は営業職の方にとっては非常に大切な作業でありなつつも、常に一定の作業コスト/時間コストを必要とされます。追いかけの電話やメールでの資料送付、アポイントメントの調整など、名刺交換から商談に至るまでには金銭的な費用だけでなく時間や作業など、さまざまな見えないコストが発生しています。

100人規模では年間1.13億のコストが発生

100名規模の営業マンを抱える企業では、印刷費用・情報集約にかかる手間・ツール導入費など、合計で約1億円/年のコストを抱えています。まずは自社のUNICA導入により印刷コストを削減することは容易ですが、特に個人情報保護法を踏まえて受け取った名刺を社内で適切に処理するコストには1名あたり約90万円/年の管理コストが発生しており、広域にUNICAを導入することで、「名刺を受け取る機会」を減らし、この名刺管理にかかる1億円というコストを限りなく引き下げていくことがUNICAの大きな目的の一つとなります。

UNICA 利用料金について

UNICAはリアルタイムでの受取り名刺データの管理/集約、リストのセグメント化や営業の優先度設計など、従来の名刺管理ツールよりも安価な価格設定で自社名刺のDX化と受取りデータの即時オンライン管理が可能となります。

今後はブロックチェーン技術によるDID(分散型ID)とDi-DaaS(DIDを活用するプラットフォーム)でのIDの統合管理により、UNICAでのデジタル名刺と名刺管理システムだけでなく、評価制度や福利厚生といった外部サービスとのシームレスな連携を行っていきます。

“UNICA” 構想から分散型IDプラットフォームへ

このUNICA構想は、中長期のビジョンとして我々canowの中核事業である【分散型ID活用データプラットフォーム ”Di-DaaS” 】へと繋がっていきます。まず、UNICAを第1フェーズとしてデジタル名刺を通じてコストの大幅削減を達成するだけでなく、IDの普及やデータベースの構築と、CRMなどマーケティングツールとしてのデータ利活用のシステム基盤/エコシステムを完成させます。

バックオフィス業務・公的書類の管理&発行

その後、第2フェーズとしてDi-DaaSはマイナンバーの安全な保管・管理に加えて社会保険や年金といった社会保障の領域、また納税プロセスのデジタル化を行うだけでなく、卒業証明・資格証明などの公的な証明証の管理&発行についてもデジタルIDとプラットフォームによる管理・運用体制を確立します。これにより手作業や窓口作業による手間や時間が大幅に削減し、信ぴょう性・安全性の高いブロックチェーンでのID管理により偽造・盗難などのリスクをほぼ0にすることが可能です

起業のファイナンスを支援

そして最後に第3フェーズとして、UNICAでのデータをDi-DaaSにて利活用することでファイナンスの領域でもサポートを行っていきます。UNICAでは複数枚の名刺を持つ多くの個人事業主・フリーランスの利用も想定され、将来的には彼らが法人化、起業する際には名刺から取得した在籍実績や役職などのデータを元に、創業資金の融資システムも構築していきたいと考えています。

UNICAのアップデートにより社内での人事評価、成績、同僚からの評価など、様々な追加データを集約することで融資におけるスピード/正確性はより優れた判断を行うことが可能となります。公的な融資制度を補完する形で利用し、スピーディに資金が供給されることで起業時の金銭面での不安・負担の軽減をサポートします。

最後に

我々canowは「社会貢献型の課題解決の仕組み」のデザインと健全な運用をモットーとしており、その中でもブロックチェーン技術を使った「社会貢献と収益の公共化と還元」は大きな存在意義のひとつです。

この1年で急速にリモートワーク・テレビ会議など、非対面での打ち合わせや商談は体感としてもとても多くなり、現在も首都圏を中心に非常事態宣言下にある中で、対面での商談の実施は今後も十分な感染対策が必要です。

一方で、名刺はビジネスシーンにおいて必要不可欠であり今後もこの文化は続いていく中で、我々は “withコロナ/アフターコロナ” を見据えて「営業・セールス」における既存の商習慣をアップデートし続けます。

UNICAのリーズナブルな価格での導入/大幅なコスト削減だけでなく、UNICAが生み出すデータによる第2、第3のフェーズへの展開によって叶えられる社会保障制度の充実や創業・起業の支援とその仕組みは「社会貢献型の課題解決の仕組み」として社会への還元の一環となるよう真摯に取り組んで行きます。

canow の概要

会社名:canow株式会社
所在地:東京都千代田区麹町6–6 Wework 5F
代表者:代表取締役CEO 桂城 漢大(かつらぎ くにひろ)
設立:2020年4月
URL:http://canow-jp.com/
お問い合わせ先:info@canow-jp.com

共同創業者 / CEO 桂城 漢大

Twitter: @kunimax92

共同創業者 / COO 大坂 亮平

Twitter: @ryoheiosaka
note:https://note.com/ryoheiosaka

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独自の「canow chain」をベースにDatabank / DIDを開発。ブロックチェーンの技術と思想で、すべての幸せを追求するWell-beingの世界を実現するためゲームチェンジャーとして社会基盤を整える事業を展開中。